コラム:AI が何度も聞いてくるのを止める
誰でも、簡単に、素早く、アプリが出来る。プログラムは書きません。AI に日本語で頼むだけです。

AI にアプリを作らせていると、何度も「これでいいですか」と聞かれます。
そのままだと、アプリが1つできるまでに何十回も押すことになります。
当日の「4. 準備する」を済ませると、この設定は自動で入ります。 自分で変える必要はありません。
このページは、何が起きているのかを知りたい方と、うまく入らなかった方のためのものです。
なぜ聞いてくるのか
AI が勝手にファイルを消したり、知らないところへ送ったりしないための安全装置です。
止められるのは不便ですが、切ると本当に何でもできてしまいます。
だからハンズオンでは、全部を開けるのではなく、必要なところだけを開けます。
「聞かれなくして、危なくないんですか」
よく聞かれます。逆です。押し続けるほうが危ない。
| 危ないものに気づけた割合 | |
|---|---|
| 人が手で「これでいいですか」を承認していたとき | 13% |
| AI の側に判断させたとき | 89% |
つまり人は、「このファイルを消していいですか」にも はい、はい、と押し続けていた ということです。
何十回も聞かれると、人は中身を読まなくなります。 読まずに押す承認は、承認ではありません。
むしろ「毎回聞く」形のほうが、危ないものを素通りさせます。
聞く回数を減らすかわりに、開ける範囲を狭めています。
- ×「何でも聞くけれど、押せば全部通る」
- ○「あまり聞かないけれど、このフォルダの外には出られない」
止める場所を、人の指から仕組みに移す。これが安全側です。
何が入るのか
| 入るもの | 触らないもの | |
|---|---|---|
| Claude Code | 作業フォルダの中のファイルの編集/node tools/run.mjs・npm install・npx wrangler |
それ以外のコマンド。インストールは毎回聞く |
| Codex | 書けるのは作業フォルダの中だけ(workspace-write)/公開のためのネット接続 |
作業フォルダの外は聞く |
| Antigravity | 途中で文書を見せて止まらない/node tools/run.mjs・npm install・node -e |
サンドボックスの入り切り、作業フォルダの外のファイル |
| GitHub Copilot | 作業フォルダの .vscode/settings.json/node tools/run.mjs・npm install・npx wrangler |
それ以外のコマンド。ほかのフォルダには効きません |
共通しているのは1つだけ。「このフォルダの中で、この作業に使うものだけ」。
パソコン全体を開ける設定(何でも実行する・どのフォルダでも書ける)は入れていません。
手で変えるとき
自動で入らないことがあります(AI を先に起動していた場合など)。そのときは手で変えてください。
配布物の中に設定が入っているので、ふつうは何もしなくて大丈夫です。
作業フォルダの .claude/settings.json に、使うコマンドだけ書いてあります。
それでも毎回聞かれるときは、聞かれた画面で「このフォルダではいつも許可」を選んでください。
置き場所は、あなたのユーザーフォルダの中の .codex/config.toml です。
次の3つが入っていれば大丈夫です。
approval_policy = "on-request" sandbox_mode = "workspace-write" [sandbox_workspace_write] network_access = true
sandbox_mode = "workspace-write"… 書けるのは作業フォルダの中だけになりますnetwork_access = true… これが無いと公開で止まります(既定ではネットにつながりません)
うまくいかないとき
[windows]などが先に書いてある … 上の3行のうち、approval_policyとsandbox_modeは[で始まる行より前に書いてください。TOML という形式の決まりですapproval_policy = "untrusted"と書いてある … 今は使えません。消してください(起動しなくなることがあります)
設定は、スターター一式の中に入っています。(作業フォルダの .vscode/settings.json)
この作業フォルダを VS Code で開いたときだけ効きます。ほかのフォルダには影響しません。
- Copilot のパネルで、モードを Agent にする
- 準備と公開のコマンド(
node tools/run.mjs・npm install・npx wrangler)は、確認なしで動きます - それ以外のコマンドは、これまで通り確認が出ます。「続行」(Continue / Allow)を押してください
うまくいかないとき
- 設定を入れたのに、確認が出る … VS Code の版によっては、作業フォルダの設定が効かないことがあります。
そのときは、確認の画面に出る 「常に許可」 を選んでください。押した分は、次から出なくなります - 確認が多すぎる … 会社のパソコンでは、管理者が VS Code の設定を制限していることがあります。
情報システムの担当者に確認してください
- 左下の歯車を押して Settings を開く(
Ctrl+,でも開きます) - General → Agent Behavior → Artifact Review Policy を、
Always Ask以外にする - General → Global Permissions → Tool Permissions の Open を押し、Allow に次を足す
command(node tools/run.mjs) unsandboxed(node tools/run.mjs) command(npm.cmd install) command(node -e)
うまくいかないとき
- Settings に
Security Presetがある …Defaultのままで大丈夫です。上の2つを変えれば足ります /configと打っても出ない … それは黒い画面で使う Antigravity CLI のやり方です。Settings から開いてください- Antigravity を開いたまま準備した … 一度閉じて開き直すと、設定が読み込まれます
終わったあと、元に戻すには
会社のパソコンで使った場合など、元に戻したいときは次のところを見てください。
| 場所 | 戻し方 | |
|---|---|---|
| Claude Code | 作業フォルダの .claude/settings.json |
作業フォルダごと消せば残りません |
| Codex | ユーザーフォルダの .codex/config.toml |
# ハンズオン「アプメイク」で足した設定 と書かれた行から下の3つを消す |
| Antigravity | Settings → General | Artifact Review Policy を Always Ask に戻す。Tool Permissions の Allow から、足した行を消す |
| GitHub Copilot | 作業フォルダの .vscode/settings.json |
作業フォルダごと消せば残りません |
どれも、パソコン全体の設定は変えていません。 消すのはこのハンズオンのために足した分だけです。