アプメイク(誰でもAIアプリメーカー)

D1・R2・KV でできること

手元の Excel や Word を渡して、「このファイルをアプリにしてよ」と頼むだけ。プログラムは書きません。AI に日本語で頼みます。

Claude で作ったファイルを、Google ドライブに保存して配っていませんか。
それでも十分に便利です。でも、作ったものは「動かない書類」のまま残ります。
Cloudflare の D1・R2・KV を使うと、ファイルを「置く」から、データが「たまる」へ 変わります。作ったアプリが URL ひとつでみんなのスマホに届き、入力や写真がたまり、AI が読んで整理します。

覚えておくのは、この1行です

D1 は台帳、R2 は倉庫、KV は掲示板。 単語は後から分かれば大丈夫です(AIの新常識「すべては後から」)。

3つの箱は、置くものが違う

どれも Cloudflare のサーバーの中にある保管場所です。Excel・写真フォルダ・ホワイトボードに置きかえると、役割がつかめます。

D1 R2 KV
たとえると 台帳(みんなで同時に使える Excel の表) 倉庫(みんなで使える共有フォルダ) 掲示板(すぐ読めるメモ)
入れるもの 日報・点検記録・在庫・顧客・見積 写真・PDF・音声・図面 設定・今日のお知らせ・最新の相場
得意なこと 「今月の A 現場で不良があったもの」をすぐ出す 何回見られても転送料がかからない 世界中で速く読める
苦手なこと 写真などの大きなファイル 条件で探すこと 書きかえが反映されるまで少し時間がかかる
無料の範囲 5GB まで 10GB まで 1GB まで

ほかに、名前だけ知っておくと話が早い道具が2つあります。

いまと、これから

いま:claude.ai + Google ドライブ これから:Cloudflare に置く
作る claude.ai でページやファイルを作る Claude Code で作る
配る ダウンロードして、ドライブに保存 URL と QR を配る
見る ドライブを開いて、ファイルを探す スマホで開くだけ
入力・写真 それぞれの手元に散らばる D1・R2 に自動でたまる
整理 人が集めて、まとめ直す AI が読んで、台帳に整理する

ドライブは「保管庫」として残して大丈夫です。日々動くデータだけを Cloudflare に移します。

D1 と R2 があると、できる世界

「人が入力する」を「撮る・話す」に置きかえ、整理は AI に任せます。D1 と R2 が、その受け皿になります。

世界 流れ
現場写真が、そのまま点検記録になる スマホで撮る → R2 に写真 → AI が数値・型番・異常を読む → D1 に1行
しゃべった日報が、検索できる台帳になる 話す → 文字にする → AI が「現場・作業・時間・気づき・次の手配」に分ける → D1
紙の伝票・図面が、探せる資料庫になる PDF・スキャン → R2 に原本 → AI が日付・取引先・品番を抜く → D1 に索引
設備に QR を貼ると、履歴が1枚に集まる QR を読む → その設備の点検・修理(D1)と写真(R2)が時系列で並ぶ
毎朝、外の数字が勝手に集まる 決まった時刻に、相場・為替・天気・公的統計を取る → D1 に推移、KV に最新値
見せる相手ごとに、見える範囲を変える 社内用・協力会社用・お客様用で、見せてよい行だけを出す(Cloudflare Access でログイン)

例:A社(製造業)のデータポータル

公的機関の API とオープンデータだけで、相場・地域の市場・全国の拠点の立地と災害・地価を1つの入口にまとめた例です。D1・R2・KV に載せると、毎日自動で更新され、過去と比べられる「常設の情報板」になります。

  1. 毎朝、まとめて取りに行く。 Workers を決まった時刻に動かし、為替・統計(e-Stat)・地価(国交省)・地震(J-SHIS)・気象・駅やお店(OpenStreetMap)を順に取る
  2. 推移は D1、最新値は KV。 日付つきで D1 に1行ずつ足す。画面がすぐ使う「今日の値」は KV にも置き、表示を速くする
  3. 拠点ごとに素性をつなぐ。 拠点の番号で、地震の確率・浸水・地価・駅までの徒歩分数を D1 にひもづける
  4. AI が「今日のひと言」を書く。 前の日との違いを Claude に渡し、何が動いたか・何に注意かを3行で書かせて、一番上に出す
  5. 地域に点数をつける。 市町ごとの数字(産出額・耕地・経営体・後継者)を0〜100にそろえ、重みをかけて合計。重みは営業の感覚に合わせて、何度でも直す

ブラウザから毎回 API を呼ぶ代わりに、Workers がまとめて取って保存するので、表示が速く、相手の API の回数制限にもかかりにくくなります。

Max プランの API クレジットで、AI を「部品」として使う

2026年10月から、Claude の Max プランには 毎月の Claude API クレジット が付きます。チャットとは別に、自分たちのアプリから Claude を呼び出すための枠です。

プラン 毎月のクレジット
Max 5x 100ドル
Max 20x 200ドル
Team(席の数に応じて合算) 最大500ドル

使い道の例です。

使い道 何をするか
写真を読む メーター・銘板・現場の様子から、数値・型番・状態を項目に分ける(写真1枚で1〜2円前後が目安)
PDF・書類を読む 伝票や仕様書から、日付・品番・金額を決まった形で抜き出す
話した内容を整える 音声は先に文字にする(音声文字起こし)。そのあとで Claude が要約・分類・清書する
毎日の自動の仕事 決まった時刻に呼び、集めたデータの要約・おかしな値の知らせ・お知らせ文の下書きを作る
API キーの扱い

API キーは Claude Console で作ります。キーは人に見せず、チャットにもアプリの中にも書きません。
Cloudflare の秘密の設定(wrangler secret)に入れるよう、AI に頼みます。

3つの Claude の違い

「アプリにして」と頼んで「すごく難しい」と返ってきたら、使っている Claude が違います。
AI の力不足ではありません。チャットからは、パソコンの中やサーバーを操作できないのが理由です。

Claude ウェブ(claude.ai) Claude アプリのチャット Claude Code(デスクトップアプリの </>)
ひと言でいうと 話して、作ってもらう ウェブと同じ。手元のアプリで開ける 作って、置くところまでやってもらう
使う場所 ブラウザ パソコン・スマホのアプリ パソコンのアプリ(作業フォルダを開く)
文章・資料・ページを作る ◎ ◎ ◎
写真・PDF を読む ◎ 貼り付けて渡す ◎ 貼り付けて渡す ◎ フォルダの中を直接読む
パソコンのファイルを開く・直す × △ 拡張機能を入れれば一部 ◎ フォルダの中を自分で直す
コマンドを動かす × × ◎ 動かして、結果を確かめる
Cloudflare に公開する × 手順の説明まで × 手順の説明まで ◎ ログインのあとは自分で公開
D1・R2・KV を作る × × ◎ 作るところから、つなぐところまで
エラーが出たとき 人が貼り付けて相談 人が貼り付けて相談 自分で読んで直す
「アプリにして」と頼むと 「難しい」「手順が多い」 「難しい」「手順が多い」 動く URL が返ってくる
向いている使い方 相談・文章・下書き・試作 外出先での相談・確認 アプリ・ダッシュボード・自動化

◎ できる △ 条件つき × できない。どれも同じプラン(Pro・Max)の中で使えます。Cowork を含めた4つの違いは 準備 にあります。

「すごく難しい」と言われたら

  1. Claude のデスクトップアプリを入れて、左上の </>(Code)を開く。 入れ方と開き方は 準備 にあります
  2. 作業フォルダを開いて、「このファイルをアプリにしてよ」と頼む。 公開までは 5. 初めての公開 の通りです
  3. みんなでデータを持つなら、応用編:データを保存する(D1・R2) のプロンプトを1回貼る。 D1・R2 を作って、つないで、公開するところまで AI が進めます

Cloudflare の登録やログインで止まったら、Cloudflare でつまずくところ を見てください。

知識は、後から高める

分からない言葉は、作りながら Claude に聞いてください。

AI に貼る文
D1 と R2 と KV の違いを、うちの仕事の例で教えて
AI に貼る文
このアプリの写真を R2 に、記録を D1 に置く形にすると、何が変わる?